マンション居住者スペースの管理機能として、メンテナンス履歴や設備の交換時期を手元のタブレットから把握可能(クラウドシステム)
株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大久保 昇 以下、内田洋行)の連結子会社である株式会社内田洋行ITソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:新家 俊英 以下内田洋行ITソリューションズ)は、マンション管理業向けシステム「マンション21組合会計システム」を、1985年に発売して以来、マンション管理業で日本トップクラスの200社を越えるお客様に導入いただいております。
このたび、内田洋行ITソリューションズは、「マンション21組合会計システム」を基盤に、クラウド環境に対応したWEB型システムにフルモデルチェンジを行い、新たに「マンション21Smaw(スマウ)エンタープライズバージョン」を開発し、1月22日より、発売開始いたします。
地価上昇を続ける日本のマンションとその適正な管理について
首都圏では大型のオフィスビルやホテル・商業施設・タワーマンションの建設が加速しており、都心部の地価はすべての地点で7年連続上昇を遂げるなど、不動産管理への注目は高まっております。特にマンションにおいては、駅近の新築や中古マンションともに需要が大幅に伸長しています。マンション管理市場は、2016年7,042億円から2025年には、8,655億円と1.2倍に拡大すると予測されております(※1)。国土交通省が実施した2018年度の『マンション総合調査』によれば、マンション居住者の永住意識は過去最高の62.8%となり、直近では、更に永住意識が上昇しています。全国655万戸の分譲マンションに国民の8人に1人が住んでいるなど、マンションへの居住は拡大していくことが予想されます。
こうしたマンションの資産価値の上昇にともない、マンション管理においては資産価値をどのように維持していくかが重要になっています。具体的には、管理組合の円滑な運営支援、建物自体の老朽化防止のための修繕積立額(※2)や管理費の充実、防災・防犯対策の向上などが求められ、入居者からの期待もますます高まっています。
一方で、マンション管理会社においては、フロントマンや管理人は、管理組合の窓口、長期修繕計画の運用、顧客情報管理など、業務が多岐にわたっており、事務所と現場の往復も多く、業務も複雑化しています。さらに、専門知識を有する人材の育成も顕在化しています。そのため、マンション管理会社では、入居者へのサービス向上、人材不足に対応した業務効率の向上、マネジメントの強化、収益改善などが、喫緊の課題となっています。
このようなことから、業界トップクラスの導入実績をもつ内田洋行ITソリューションズでは、マンション管理会社の入居者へのサービス向上、経営マネジメントの向上をご支援すべく、新たにマンション管理システム「マンション21Smaw(スマウ)」を開発しました。
具体的には、以下の通りです。
※1 矢野経済研究所の調査
※2 修繕積立額:マンション共用部分など将来予想される修繕工事に必要な費用を長期間にわたる計画的に積み立てていくこと。各区分所有者が行うリフォーム費用は含まれない
「マンション21Smawエンタープライズバージョン」の主な特長
マンション管理会社のサービス向上支援
内田洋行ITソリューションズは、マンション管理システム「マンション21Smaw(スマウ)」をクラウド環境のWEB型システムとして刷新し、マンション管理会社の経営者、会計担当者、フロントマンのみなさまの入居者の方へのサービス向上、業務効率の向上のため、機能の拡張を図ります。
①クラウド版の導入で、いつでもどこでもデータ管理が可能
マンション管理会社の方のクライアントへのサービス向上のため、モバイルでいつでも資料の閲覧、作成が可能なクラウド版WEB システムを採用しました。
現場と事務所の往復を無くし、フロントマンや経営者、会計担当者が必要とする情報を同一データベース内で簡単に一元管理できます。
そのため、理事会からのお問合せにも、即時に対応ができるように顧客情報の管理機能、文書管理機能を強化し、フロントマンの業務負担と経験不足をICTで強力に支援します。テレワークでの業務運用が可能になり、業務のBCP対策も実施できます。
②新たにマンション入居者の個別スペースである専有部設備の情報管理を採用
従来はマンション共有部が中心だった修繕管理も、今後拡大する居住者スペースのリフォーム機会の増加を見据えて専有部設備の情報管理機能を新たな機能として採用します。
居住年数の増加に比例し、居住者スペースは年代ごとにリフォーム対象になるため居住空間や内装、配線設備等も踏まえたメンテナンスの工事履歴の取得が重要になります。
本機能では、アプリケーション側から交換・買換時期になるとプッシュ型で情報が取得できます。これにより、給湯設備や水回り等のマンション自体の修理履歴が可視化されて、定期的にメンテナンスされた物件としての評価が得られ、今後のマンションの格付けによる資産価値向上にもお役立ちできると考えます。
今回新たに搭載したAPI連携機能として、マンションの図面レイアウトなどの様々なデータ作成について他社のアプリケーションとの連携が可能です。
③マンション管理会社や管理組合の不正防止など内部統制機能を強化
マンション入居者の大切な管理費用を適切に運用するために承認機能を高度化しました。
請求書や報告書等、外部への提出書類や、権限設定による支払い処理作業等の制限を可能とします。マンション管理適正化法(※3)の法定点検に沿ってコンプライアンス遵守を徹底します。
※3:国土交通省2016年「マンションの管理の適正化に関する指針及びマンション標準管理規約の改正」
マンション管理会社の業務効率改善
①スマートフォンなどマルチデバイスに対応するインターフェースに刷新
スマートフォンやタブレットPCなどマルチデバイスに対応したUIへ全面的に刷新いたしました。
さらに管理人の高齢化にも対応し、オペレーションミスを防ぐため自分の実行ログをお知らせに表示できるなど見やすさと操作性を格段に向上しました。
利用可能なファンクションキーの常時表示や画面上の選択項目表示など、複数処理や入力作業をスピーディーに対応できます。
②クラウドAPI 連携の新機能を追加
働き方変革で要望の高まるRPAや協力会社からの予定 / 実績報告、勤怠管理、情報共有、BI分析ツールやAIによるチャットシステムなど他社システムとのAPI 連携によってトータルシステムの構築が可能です。
③業務の省力化を実現する自動仕訳機能を強化
会計業務の省力化を目的として、出納処理の実行と同時に仕訳作成を実行する自動仕訳機能を追加し、会計原則に則った自動仕訳処理を実現しました。
併せて、管理組合様向け報告書の種類を増やしました。
④新たに予算素案の作成機能を採用
フロント担当の予算素案も期中の予算消化状況を確認しながら翌期の素案作成ができる等、きめ細やかな作成機能を追加しました。
また、予算決議案を当期予算データとして利用、比較が可能です。
【その他】建設業向けERPシステムPROCES.S(プロセス)エンタープライズ版との連携
内田洋行ITソリューションズでは、建設業・マンション管理業へそれぞれ30年以上のシステム導入による支援実績を持ち、『建てる(建設)』・『住む(マンション)』・『守る(設備保守)』を事業部方針とする専任部門を設置しています。『マンション21Smaw』と2019年3月に発表した、「建設業向けERPシステムPROCES.S(プロセス)エンタープライズ版」は、同一プラットフォームで一貫したシステム構築の実現が可能となっており、双方の事業を展開されている企業やグループ会社の情報集約にも有効にご利用いただけます。
発売日 | 2020年1月22日(水) |
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販売金額 |
クラウド版 100 千円/月~(パッケージ利用料のみ、カスタマイズ、サポート別、消費税抜き) オンプレミス版5,000 千円~(パッケージ利用料のみ、カスタマイズ、サポート別、消費税抜き) |
目標 | 初年度50社 導入 |
動作環境 |
Windows Server2016、SQL Server 2016、メモリ64GB 以上推奨、クライアントWindows10、メモリ4GB 以上推奨、Microsoft Edge 推奨 ※クラウド版、オンプレミス版の選択は可能です。 |
マンション管理業WEB型システム「Smaw」の製品紹介はコチラよりご覧いただけます。
https://www.uchida-it.co.jp/product/smaw/
代表電話 03-5777-6621