似ていて異なる基幹システムとERP
ビジネスにおいて今やITはなくてはならない存在です。特に、販売情報や会計情報などを全て手書きで管理している企業は非常に少ないでしょう。業務範囲や企業規模が成長すると取り扱う情報は比例して増えます。すべてを管理するために活用されているのが「基幹システム」もしくは「ERP」です。
1.基幹システムとERPの概要
2.基幹システムとERPシステム3つの導入方法
3.基幹システムとERPの導入メリット
4.基幹システムとERPの導入デメリット
5.内田洋行ITソリューションズの基幹システム
1.基幹システムとERPの概要
企業経営になくてはならない基幹システム
基幹システムとは、企業のあらゆる主要業務を支えるシステムを指します。具体的には「販売管理」「生産管理」「会計管理」「在庫管理」「購買管理」「人事給与管理」の6つが該当します。それぞれの業務部門単位で独立しているシステムであるため、部門間のデータを共有する際は連携が必要です。
注目キーワード:情報システム
基幹システムと対にあたるものが情報システムです。具体的には社内SNSやグループウェアなどが該当します。情報システムは基幹システムとは異なり、多少システムが停止しても企業の経営には障りありません。
情報をシームレスに一元化するERP
ERPとは、経営効率化を達成するための「概念」を指します。ERPシステムは経営効率化のために、部門ごとのデータが1つのデータベースにまとめられ、あらゆる情報をシームレスに一元化することが可能です。
2.基幹システムとERPシステム3つの導入方法
基幹システムやERPシステム導入は少なからず費用や手間がかかります。自社の業務状況や優先すべき課題をよく整理したうえで、最適な導入方法を選びましょう。
既製品のパッケージシステムを標準導入する
システムベンダーが提供するパッケージ化されたシステムは、導入までの期間が短く費用も比較的安価です。パッケージシステムは平準化された業務の流れに従って作られているため、自社の業務を標準化したい場合には特におすすめです。
既製品のパッケージシステムをカスタマイズ導入する
大半の企業はパッケージシステムを自社向けにカスタマイズして導入します。上記のパッケージ標準導入は、導入するシステムに業務を合わせなければいけません。しかし、業種特有の処理等、現行の業務を変更できない場合があります。そうした部分的に自社業務に合わせた機能が必要な場合は、既存のパッケージシステムをカスタマイズすることで、コストを抑えつつ必要な機能を搭載することが可能です。
自社用に一からシステムを構築する
あまりにも特殊な処理が多い場合は、パッケージシステムではなく自社専用のシステムを構築します。このようにオーダーメイドでシステム構築することをスクラッチといいます。高コストである反面、現行の業務を変更する必要がないことや自社開発であれば年間ライセンス料等の支払をせずに済みます。
3.基幹システムとERPの導入メリット
基幹システムの場合
業務の効率化
仕入管理や請求書管理など手間のかかる業務を自動化できます。
業務の属人化防止
共通するシステムを利用するため誰もが同様の業務を遂行できます。
部門内の情報一元化
部門内の業務情報を一か所にまとめられるのでデータ抽出が手軽に行えます。
ERPシステムの場合
経営戦略を
スピード構築
業務データをリアルタイムで把握できるので、目まぐるしい市場変化に対応する経営戦略がたてられます。
業務時間の
圧縮
1つの統合データベースでデータ管理できるため、受け渡し時間や二重入力の手間が省けます。
各業務工程の
最適化
ERPシステムに蓄積したデータを用いて在庫、生産、販売における分析が可能になります。
4.基幹システムとERPシステムの導入デメリット
二重入力しなければならない可能性
基幹システムは上記の通り業務部門単位で独立したシステムです。
販売管理システムと会計管理システムが全く別のシステムの場合、同じ情報を2回登録しなければならないことがあります。
業務を基幹システムで効率化したい場合は、既存システムとの連携を考慮して選定しましょう。
社員への業務浸透(データ入力・新業務工程など)
ERPシステムを導入することで、あらゆる部門の業務内容が変更されます。
現場で実際にシステム操作する従業員が混乱しないよう、操作や変更業務についてあらかじめ教育する必要があります。
5.内田洋行ITソリューションズの基幹システムとERP
ここまでご説明した通り、部門内の課題解決には基幹システム、全社的な業務の見直しにはERPシステムが適しています。いずれのシステムを導入検討する場合も、自社の業種や業務に合っているか、事前に確認する必要があります。
内田洋行ITソリューションズでは、販売管理・会計管理・生産管理をはじめとした基幹システム「スーパーカクテル」を取り扱っております。それぞれのシステム間でデータ連携ができるので、デメリットとなりうる二重入力の手間なく現行の業務を効率化することが可能です。
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