株式会社グランプラス
事業内容 | 高級チョコレート・菓子類の製造及び販売 |
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設立 | 1991年10月31日 |
資本金 | 2,000万円 |
所在地 | 〒289-1107 千葉県八街市八街は17番地 |
導入システム | 販売管理パッケージ「スーパーカクテルデュオ FOODs」 |
グランプラスは「日本人にチョコレートでおいしさの感動を伝えたい」との思いで1991年に創業したチョコレートメーカーです。
千葉・八街に本社を構え、有名パティシエや一流ホテルなど多くの企業からOEM製造で支持されています。ベルギー産のクーベルチュールと、より自然で本格的な高品質の素材を使って、職人が培った幾多の経験を基に機械と手作業を融合した「セミハンドメイド」で一粒一粒を丁寧に仕上げています。
OEMが7割強、残りがECサイトや百貨店の催事、直営店での小売販売とNB品の卸売となっており2019年をピークに、コロナで店舗や直販売上が減少しましたが、ECサイトが落込みをカバーし、2023年3月期は最盛期まであと一歩というところまで業績が復活しました。
円安や露・ウクライナ紛争で原料やエネルギーコスト高騰に悩まされていますが、街に人が戻り、店舗や直販売上に回復の兆しが現れたこともあり、OEMの売上増に向け新規開拓を模索しています。
DX化では、財務、売上、在庫管理に「スーパーカクテル」(スパカク、内田洋行製)を採用・更新しています。
導入後の効果
- リアルタイムの在庫管理
- ピッキング作業の効率化
- 正確な在庫評価
導入の背景
正確な在庫把握に課題
同社とスパカクとの付き合いは2007年10月に遡ります。当初はVer.4.0を導入していましたが、WindowsXPのサポート切れやサーバーの老朽化でハードを更新せざるを得ない状況でした。
更新前は工場や冷凍委託倉庫、繁忙期に箱詰め作業を行う協力会社など横持ち在庫の把握ができませんでした。
また、顧客の発注書をそのまま使っていましたが手書きということもあり、読み解くだけで骨が折れる作業でした。
原料貸し借りを部門間で行っていましたが見落とすこともあり、現場の在庫が当てにならないため、在庫確認は電話で行い人手を煩わすため手間も時間もかかる状況でした。
(写真右)代表取締役 横山 功 様
(写真左)営業本部 営業支援グループ 営業管理担当 窪田 孝行 様
導入のポイント
スムーズなシステム移行
システム更新か他社品への移行かで悩みましたが「最初の導入時にシステムに慣れ本格稼働までに時間を要した」(窪田孝行営業本部営業支援グループ営業管理担当)経験から、作業者に無駄な戸惑いを与えて作業効率が落ちないようにスパカクのバージョンアップを選択しました。2014年4月にスパカクVer.8.0に更新しています。
導入の成果
リアルタイムで在庫の把握
スパカクのバージョンアップで「在庫基準点」が把握できるようになり、販売・製造に役立てています。
理論値と使用量(不良や廃棄)の差異を把握することでより正確な在庫がリアルタイムで把握できるようになりました。
ピッキング作業効率の向上
スパカクのピッキングリストに入力することで、出荷依頼書フォームの統一ができ、確認項目が激減しました。ピッキングの作業効率が向上し、スパカクの信頼性は一段と高まったといいます。
冷凍品や箱詰め資材などは先入れ先出しが基本ですが、スパカクで自社カスタマイズした年齢別在庫表(製造・購入からの在庫期間)もあり、「製造・購入時期が分かることで、資産価値も把握しやすくなった」と話します。
今後の展望
先付け発注への対応
目下の課題は「生産管理」です。日々の生産で工程管理すれば、効率は上がります。ただスパカクの標準機能では生産管理に紐づく見込み手配は難しいといいます。
記念日利用の多い高級贈答品は商品確保の為、顧客からの注文が半年前から入ることも多く、現状のスパカクでは、すぐに出荷する必要のある製品を差し置いて、半年先の注文に今ある原料を引き当ててしまうためです。
このため、直近の出荷において商品が存在するにも係わらず、在庫不足で処理できなくなるという課題があります。
現状では、先付け注文はすべてアナログで管理しており、次回の更新にこの機能強化を望んでいます。
アジアへの輸出を
同社は行動指針に「安住は衰退、チェンジ/チャレンジで進化し続ける」を掲げています。当面の進化は、コロナ禍で停滞する輸出業務で「アジアの人々に日本品質の最高級チョコレートを食べてほしい」(同代表)と話します。
※掲載内容は取材時点のものです。
おススメの製品・ソリューション
「スーパーカクテルCore FOODs」の製品カタログをPDFにてダウンロードいただけます。