株式会社川賢様
事業内容 | 飼料販売、肉豚・鶏卵の生産 |
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設立 | 1976年 |
資本金 | 4,400万円 |
社員数 | 89名 |
本社所在地 | 青森県三沢市岡三沢2-8-7 |
導入システム | 食品製造業向けシステム「スーパーカクテルデュオFOODs」 |
導入後の効果
- 手書きしていた発注書や帳票作成が簡略化され時短化に繋がった
- 不要である業務を見直すきっかけとなった。
- システムを実際に利用する経理担当メンバーが中心となりシステム選定し、働きやすい環境を整備
青森県三沢市で飼料卸・小売業を営む川賢は1975年に株式会社化し、直営の養豚・鶏卵生産など多角化を進める。
川賢ファーム
システム導入の背景
-『スーパーカクテルデュオFOODs』導入当時の御社の状況を教えてください。-
事業拡大に伴うコスト管理の一元化を目指して
売上の半分以上を占める飼料販売はOBCの商奉行をベースにした同社独自の販売システムを採用するが、鶏卵や肉豚の販売管理はエクセルで行ってきた。80年代半ばから自社農場で展開する養豚業は年間6万頭の生産を誇り販社を介して首都圏へ出荷。98年に立ち上げた鶏卵生産は毎日20㌧の玉子を供給。売上拡大に伴いコストの一元化が必要だった。
システムを実際に利用する経理メンバーが選定することで、働きやすい環境を整備
県内の養鶏業業者も採用しており、同社役員が興味を示していた内田洋行ITソリューションズが提案する内田洋行のスーパーカクテル(スパカク)の導入を決めた。システム化で、飼料発注書の手書き作業や食肉での実績入力、帳票作成など、作業が簡略化でき、時短に繋がっている。収益構造は飼料・食肉・鶏卵でバランスがとれ、コロナ禍でも相互補完する存在となり、今期6月末の決算は増収増益で着地した。
販売管理システム導入では、研修会で提案を受けたスパカクと既存ベンダーの提案するシステムの2つの競争となった。評価項目を点数化し、システムの利用が多い従業員5人が中心となり評価した結果、僅差でスパカクに軍配が上がった。経営的にはサーバーやハードウェアなどゼロベースでの構築となり、コストは倍ぐらい増えた。それでも「上からの指示で使うのではなく、社員が本当に働きやすい環境を整えたかった」(高橋明専務取締役)と当時を振り返る。
(左)同社が選別包装し、ゴールドエッグが販売するビタミンE強化玉子「わが家のおすみつき」(右)自社ブランドの鶏卵「ピチピチらんらん」(写真は10kg詰)
システム導入の成果
-新システム稼働時の状況はいかがでしたか。-
新旧両システムを2カ月間同時稼働させ慎重な移行を
鶏卵は同社の3番目の柱になる事業だ。玉子相場は日々変動する。エクセルで作った簡易システムは、帳票が煩雑で日々の出荷入力もベテラン社員なら対応できるが、新人は覚えることばかりで、誤って計算式を消す恐れもあり「システムを安定活用したい」という思いがあった。運用時は新旧両システムを2カ月間同時稼働させ、慎重にシステム移行させた。
事前準備では従来の業務内容やフローを洗い出し、社員から出た要望をシステム化するか運用方法を変更するかを精査。飼料は既存マスタのコード変更で対応できたが、養鶏はマスタづくりからの対応が必要で時間がかかった。エクセルとは帳票の出入力方法が異なり、システムに慣れることも必要だった。「部署内で新しい発想もあり、旧業務が不要になることもあって業務の見直しに役立った」(竹内清恵経理課係長)語る。
システムはカスタマイズすると、維持管理しづらくなり、更新時も対応が必要だ。同社では鶏卵や食肉の相場登録など必要最低限に止め、業務をシステムに合わせる工夫をした。
-実際に『スーパーカクテルデュオFOODs』を導入してどのような効果がありましたか?-
書類の手書き作業がなくなり転記ミスもなくなった
飼料販売では発注書の手書き作業がなくなり、転記ミスもなくなった。従来は、運送会社ごとに納品日や出荷日を手作業で計算していたが「システムで納品日、出荷日ごとにひと月分の数量をまとめられるのでストレスもなくなった」(竹内氏)という。
今後の展望
-今後の課題や展望はございますか?-
活用しきれていないシステムの統計業務を活用
システムで作業負担・時短など効率化できる一方、顧客の要望に対応しにくい部分もある。システムの統計業務を活用しきれておらず、今後、旧システムの帳票に固執することなく次期更新時に連携を模索する。
(左)鶏舎内(右)投光鶏卵
※掲載内容は取材時点のものです。
おススメの製品・ソリューション
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