株式会社協同インターナショナル
事業内容 | 生ハムなど高級食材の輸入・販売 半導体受託加工および関連機器の輸入販売 酪農・養豚関連の機材・機器の輸入・販売 再生医療向け機材の輸入・販売 |
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創立 | 1970年10月1日 |
資本金 | 5,500万円 |
所在地 | 〒216-0033 神奈川県川崎市宮前区宮崎2-10-9 オーミヤ宮崎台ビル |
導入システム | 販売管理パッケージ「スーパーカクテルCore FOODs」 |
協同インターナショナルは1970年、畜産・酪農機械を輸入販売する専門商社として創業しました。生ハム事業を開始してすぐは、日本では生ハムという食品が全く知られていなかったため苦戦しましたが、イタ飯ブームの到来が追い風となって売れ行きが良くなり、後に生ハムの輸入が解禁になると共に輸入品の加工販売も開始しました。
さらには全く業種の異なる半導体の受託加工やバイオ事業も展開します。食品部門は商社、製造、卸の機能をもちます。コロナ禍で外食需要が低迷した分、量販・小売への小ロット配荷が増えました。一方で、今期半導体部門は過去最高益を更新。
導入後の効果
- ワンベンダーによる最適化で属人化を解消
- 原価やレシピを一元管理して業務効率化
- 二重チェックを排除して生産性向上
導入の背景
多角経営ゆえの管理の煩雑さ、業務効率化に課題
1部門の業績に左右されないことは強みですが、それぞれの事業が独立し管理は煩雑になります。売上の6割を占める食品部門を核に、業務を効率化するため内田洋行の「スーパーカクテルCore Foods(スパカク)」を導入しています。
導入のポイント
社長交代のタイミングでスパカク導入
代表取締役社長 CEO
池田 謙伸 様
スパカクとの出会いは古く、2002年のことです。大手ITベンダーで食品向けにERPを販売していた、池田謙伸代表取締役社長が先代の跡を継ぎ同社に入社した年にスパカク導入は始まりました。
システム導入を任されたが「入社後、日が浅く求心力もないところで、現場からの反発も激しく、カスタマイズで現場を仕切っている人が使いやすいものになった」と当時を振り返ります。気づけばスパカクは当初池田氏が思っていたものとはかけ離れていました。それでもバージョンアップで追加カスタマイズし、現場が使いやすいシステムとして稼働してきました。
導入の成果
製販の連携
今回、導入20年目の更新(8月)に向け目下準備中です。
先代は、他がやらないニッチな業態を積極的に取り入れ、顧客要望に応えてきました。コロナで量販向けの小口商品が増え、業務も煩雑になっていましたが、現場の力技で解決していました。
在庫できない商品が多く、食品部の中でもアイテムを絞るなど、業務変革の必要性を感じていました。特に県内にある輸入ハムのスライス工場と宮崎県の国産ハム製造工場は、システム化されていない業務に負荷がかかっていました。受発注では製販で「言った、言わない」の険悪な状態が恒常化していました。
池田氏はシステム更新のタイミングで、データを一元化することで、製販の連携が図れると考えました。キーマンの世代交代もあり、新たに若手をシステム責任者に登用しました。
全体最適を目指す
導入は責任者に一任しましたが、現場でスパカクとは違うシステムやソフトを入れ、部分最適で乗り切ろうという動きがありました。社長の考えはあくまでもワンベンダー(スパカク)で全体最適を目指すこと。スパカクとは違うシステムやソフトを勝手に使われないように目を光らせました。
原価やレシピ管理が一元化できれば、不毛な労働が減らせ、外部とも連携できます。FAX受注の手入力を辞めOCR化することで、人手による二重、三重のチェックいらず、残業も減ります。生産性の高い業務に人的資源を集中すれば、魅力的な組織に生まれ変わります。
前回、受注周りはフルカスタマイズし、結果的に、限られた人しか使えないが使いやすい属人的なものになりました。今回はパッケージ通りで未経験でもすぐに使えるシステムを目指しました。
今後の展望
業務を回すこと
池田氏は前職で、食品メーカーにERPを勧め、海外現地法人のERP導入も担当し、自社でのERP導入も経験しています。異なる3つの視点でERPを眺めますが、海外の現地法人は、管理者が2~3年おきに変わり、従業員の離職も日本以上に激しいそうです。その中で「楽に品質の良い仕事をするにはベテランや職人に頼らず業務を回すことがカギだ」といいます。誰が引き継いでも業務を効率的に回すことで企業価値を高められます。
※掲載内容は取材時点のものです。
おススメの製品・ソリューション
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