竹新製菓株式会社
事業内容 | 菓子類の製造販売、喫茶・飲食店ならびにレストランの経営 等 |
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設立 | 1961年2月 |
資本金 | 4,800万円 |
所在地 | 〒478-0021 愛知県知多市岡田字太郎坊109番地の3 |
導入システム | 販売管理パッケージ「スーパーカクテルデュオ FOODs」 |
おかき屋辰心を経営する竹新製菓は戦後の1946年にアイスキャンディーの製造で創業し、米、海苔、たまり醤油などが地元で採れることから米菓の製造販売を生業としています。
売上げの9割があられやせんべいなどの製造や卸販売で、これ以外に直売店や飲食店なども手がけています。先代の祖父が突然亡くなり、その後祖父の弟が、そして父が後を継ぎ、2018年に初の女性経営者として新美舞さんが4代目を引き継ぎました。
導入の背景
次代にバトンをつなぐためスパカクを導入
社長就任後すぐに、コロナが拡大し観光需要が激減。その穴を埋めるべく昨年10月からECサイトに力を入れ始め、新たな市場にSNSで情報発信を始めました。昨年は米菓大手工場の火災で、スーパーなどの米菓の棚を埋め、棚を死守しなければならないといった不測の事態にも対応。
製造は機械化しているが、祖父の代からの工場や機械は老朽化し、人手不足など課題は山積です。販売管理は内田洋行のスーパーカクテル(スパカク)を導入し効率化を図る新美社長は、相談役である父と、次代にバトンをつなぐため、システム化や業務改善に奮闘していると語っています。
導入後の効果
- VAN対応で受注業務を効率化
- 人手のかかる請求書作成をスパカクで解消
- 営業・SEの迅速なクラウド対応で業務が安定
導入のポイント
VANで大手受注
スパカクを利用して約15年、それまでは手書きでの注文が当たり前でした。今でも電話やFAXによる注文は多く、従来は電話回線でスパカクを使っていましたが、つながる端末が限られていたためそのたびに事務員が席を移動する手間がありました。今は事務所の端末はどれでもつながるため、作業性が大幅に向上しました。新美社長は、「VAN発注で大手の受注がとれるようになった」と喜びを隠せない様子でした。
人手不足をスパカクで解消
コロナ以前から人手不足は慢性的でした。入社時に出荷業務を少しかじったが、昨年12月に販売管理担当者が親の介護で退職し、経理を募集してもなかなか人が集まらず、その穴を埋める形で自ら販売管理の請求書作成にスパカクをフル活用しています。過去3代の男性社長は、売上げに直結しない販売管理にコストをかけてきませんでした。今は、出荷管理にスパカクを使うが「本当は製造でも生産管理をやりたい」と話しています。
自ら白衣を着て工場長について現場に入ることも多く、「現場理解は、効率化のヒントになる」と前向きでした。今はまだ、古い機械を使える職人がいるからよいが、高齢化が進めば、自動化は急務です。「販売管理がシステム化できれば、余剰人員は生産に回せる。本来、人に任せる業務内容を自分でやって、業務内容を把握することで必要箇所をシステム化できれば、人員は今の半分で対応できる」と確信しているようでした。
販売管理は、菓子業界特有の「20箱買ったら1つおまけ」などの商習慣もまだ残っており「サンプルとして提供」など、伝票と在庫が合わないことが多く未だに在庫は目視チェックすることもあるそうです。ただ、賞味期限が逆転したら出荷はできなくなります。
クラウド対応を評価
スパカク導入は過去の実績に加え「ネット回線を採用した際に、不具合や疑問があればSEや営業がクラウドから入ってすぐに対応してくれる安心感によるところが大きい。その日の出荷伝票で問題が発生した場合に、クイックレスポンスがないと、業務が止まってしまうので重宝している」と評価していただきました。
(写真左)新美社長、(写真右)弊社担当営業
今後の展望
付加価値付けを意識した商品開発で新規分野に挑戦
EC市場は「培ったノウハウを小売りや卸にも生かせるかもしれない」と思い新規分野に挑戦しました。本来、割って食べる煎餅が食べる前に割れていたらクレームになるが、それを逆手にとり、食べやすく事前に割った「かち割れ」や割れると白い部分が目立ち商品価値が落ちるみりん揚げを2度漬けし、アップサイクル商品として付加価値を付け再生するなど知恵を絞りました。
これまでの男性社長と違い、私が経営との間に入ることで、女性社員が、アイデアを出しやすい環境を作った。顧客の要望が直接つかめ「根強く人気のある商品を全国に届けるのが使命」と語っています。
※掲載内容は取材時点のものです。
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