About
UC+(ユクタス)とは?
ERPと連携、クラウドソリューション
内田洋行ITソリューションズでは、建設・食品・福祉など各業種の特性に合わせたERP/基幹業務システムをご提供してきました。
UC+(ユクタス)シリーズは、ネットワークを介してそれらERPとシームレスに連携、機能をさらに拡張するオプション・システムです。
事業者さまのご要望に応じ、自由に選んで組み合わせてカスタマイズ。お手持ちのERPが、UC+でさらに進化します。
時流に即したさまざまな課題に対応
電子帳簿保存法やインボイスのように、経理関連の法律は改正や新制度導入のサイクルがめまぐるしいうえ、ミスが許されない分野です。情報セキュリティに目を向けても、マルウェアの手口は日々狡猾になっており、脅威は増す一方。
絶えず生じるこうしたさまざまな新しい課題は、既存のERP単体では対応できません。
UC+シリーズは短期間での製品リリースを可能にするアジャイル開発を採用しており、いち早く最適なソリューションをご提案することが可能です。
UC+の由来
UC+(ユクタス)という一風変わったシリーズ名は、内田洋行ITソリューションズとクラウドサービス、それぞれの頭文字 UC に、今後、時流に即したさまざまな機能やアプリを付け加えていくという決意を示す+から成る造語です。
新機能やラインナップは続々追加予定。けっして完成しない、成長し続けるシリーズです。ERP同様、末永くお役立ていただければ幸いです。
Features
UC+シリーズの特長
UC+シリーズは、クラウドサービスならではのサブスクリプション方式でのご提供。導入・運用について低コストでご利用いただけるとともに、サーバー保守やアップデートに際してのお手間もいただきません。
シリーズのうちUC+ファイルシェア/ドキュメントは2023年度IT導入補助金補助対象ソフトウェアに認定されています。ご導入システムに組み合わせることで審査の加点対象としてお役立ていただけます!
アジャイル開発を採用しているため、短期間でのアップデートや製品リリース、新機能追加が可能。製品単体としても、シリーズとしても、UC+は今後も成長し続けます。
Lineup
製品ラインナップ
新機能・ラインナップ続々追加予定!
Story
開発ストーリー
01 新たな挑戦から生まれたUC+
クラウド環境で開発し、ネットワークを通して基幹システムと連携させるオプションシリーズ、UC+。2023年4月現在、お蔭さまで本シリーズも3つのプロダクトを数えるに至りました。
2010年代以降、ご存知のようにITの分野ではシステムの運用形態について、大きな潮流の変化がありました。自社にサーバーを置く従来のオンプレミス型から、ネットワークを介して外部サーバーを活用するクラウド型への変化がそれです。ユーザーさまにとってそうだったように、開発側にとっても、それは大きな変革でした。
UC+は、そうした時代の変化の渦中、開発チームの新たな挑戦によって生まれたプロダクトシリーズです。
シリーズの仕掛け人、開発チームのO氏とS氏に、開発の裏側について聞きました。
―― オンプレからクラウドへの急速なトレンドの変化について、当時、開発の現場ではどのように受け止めていましたか?
システム開発本部 ATD技術推進課 課長 O氏
O PaaS登場以後(※1)、用途に応じたプラットフォームを手軽に使えるようになったのは大きかったですね。また、プラットフォームにアプリケーションを設置して、あとはユーザーさまにアクセスしていただければサービスを提供できるということで、従来の煩雑な工程を省けるようになった。開発のスピードについては、大幅に向上しました。
※1 Platform as a Service、パースと読む。クラウドの提供形態のひとつで、システム開発の基盤として用いられる。
S オンプレミス環境で開発する場合、まず、サーバーを購入する必要があります。それだとどうしても時間や費用がボトルネックになりますよね。必要なときに必要なだけ使えるというクラウド環境の特性によって、開発のハードルが大きく下がった。とても画期的だったと思います。
―― クラウド環境の普及により、エンドユーザー側は費用や効率の面でスモールスタートできるようになった、そのことは広く知られています。ただ、その裏側で、開発現場でも同様のメリットを得ていたというのは、興味深い話ではないでしょうか。
システム開発本部 ATD技術推進課 S氏
―― ビジネスと技術革新、双方にメリットがあったことで、クラウドは一躍、システム運用形態の主流に位置づけられるようになりました。ただ、そうした急激な変化が、開発現場に大きな混乱をもたらしたことも想像に難くありません。
堅牢な冗長化構成が特長のバックアップシステム。ランサムウェアをはじめとするマルウェア対策としてだけでなく、BCPの観点からも大いにお役立ていただける。
O もともとオンプレ畑出身だったので、もちろん戸惑いはありました。技術検証を始めたのが2017年で、そこから知見を蓄積して形にできたのが2020年リリースのUC+バックアップ。知識や感覚の移行期間は、少なからず必要だったと思います。
S 技術面以外でも、クラウドサービスは料金体系や提供形態がこれまでのプロダクトとはまったく別物なので、実際の運用や社内の認識の変化という点でも混乱はありました。
O 料金プランを作るとか、これ開発の仕事じゃないよね、というのもあったり(笑)。ただ、お蔭さまでUC+バックアップはお客さまからたいへん高評価を戴いています。実際にランサムウェアの被害に遭ったユーザーさまの事例では、本システムを導入していたことで問題なくデータ復旧して事業を再開できたという報告も受けました。開発者としては、苦労した甲斐がありましたね。
02 ユーザーの声を採り入れて成長するシステム
―― シリーズ第二弾の“UC+ファイルシェア”と第三弾の“UC+ドキュメント”はどちらも2022年のリリースです。まったく方向性の違うシステムが短い期間で立て続けにリリースされていますが、現場の苦労などはなかったのでしょうか?
O UC+ファイルシェアの成り立ちは、やや特殊なんです。当時、ファイルストレージ関連の情報漏洩問題が取り沙汰されて、ITSでもお客さまとのデータのやりとりについては見直さざるを得なかった。だったら他社の既存製品に頼らず、社内でセキュリティ性能が高いファイル転送システムを作ればいいじゃないか、という話になって。プロトタイプを実際に社内で運用して、意見や要望を採り入れながら改良を重ね、これなら製品展開できるんじゃないかと手応えを感じたのがUC+ファイルシェアです。
S ちょうどPPAP問題(※2)も挙がった時期で、使うべき場面も明確になりました。新型コロナ禍以降、動画データなど大容量データのやりとりの機会も増えていたし、社外からのニーズも高かったこともあります。
※2 Zipファイルと解凍パスワードを別送するファイル転送手法。かつてはビジネスシーンの定番だったが、現在はセキュリティの問題から使用が推奨されていない。
新型コロナ禍以降、急速に高まったテレワーク対応、動画など大容量データの送受信などのニーズをまとめてカバーするファイル転送システム。脱PPAP時代の新基準だ。
―― 試験運用からスモールスタートで始めて、チーム内でのレビューをくり返し、ユーザーの声を柔軟に採り入れながら改良していける。クラウドサービスの強みがよく顕れたエピソードといえます。
03 “スクラム”で培ったチーム力
電帳法に対応した文書管理システム(JIIMA認証取得済)。基幹システムやERPと連携させるだけで、自動的に法的要件を満たしたペーパーレス化が可能になる。
O UC+ドキュメントに関しては、アジャイル開発のなかでも特に“スクラム”というフレームワークを採用しています(※3)。UC+ドキュメントのコンセプトは電子帳簿保存法に対応する文書管理システム。それだけに、専門外の法律の勉強もしながらの開発でした。それも苦労した点ですね。
※3 短いスパンで開発とレビューを行い課題を洗い出す、そのサイクルをくり返しながら継続的にアップデートしていく開発手法。スピーディなプロダクトリリースが可能になる。
S ただ、シリーズ第三弾ということもあり、クラウド環境での開発にも慣れ、個々人のスキルやチームワークも成熟していました。結果、UC+ドキュメントはそれまでの集大成ともいえる、非常に力の入ったプロダクトになっています。
―― IT業界は一般的に人の入れ替わりが激しいイメージがあります。熟練したメンバーが流出するなどのトラブルはなかったのでしょうか。
O 新卒で入ったメンバーがずっと長く続けてくれています。だから、チーム全体の熟練度は非常に高いですね。ITSは、新しい技術を積極的に採用する風土。刺激的な環境だから、続けられるのかもしれません。
S 新しい技術を採り入れ続けるのは、大変でもあるんです。でも、それを楽しいと思える、システム開発が好きなメンバーが志望して集まっている。それが大きいと思いますね。
04 今後の展開は?
O 連携できるシステムを増やしていこうと。UC+は単体でも機能しますが、基本的には基幹システムとの連携に主軸を置いたシステムです。例えば、新しいシステムを導入すると、そのたびにアクセスする必要のある画面が増えたり、使い方を一から覚える必要がある。果たしてそれはDXといえるのか、という思いがあって。
―― 業務効率化をめざしてさまざまなシステムを導入したはいいが、システムが乱立することで現場の業務が逆に非効率になったという事例はよく耳にするところです。信頼できるベンダー選定が、如何に重要かがわかります。
O 基幹システムがすでにあるのなら、それにオプションとして付け加えていく――UI としてはそれがいちばん理想的なんですよね。ひとつのシステムを起ち上げれば、それをポータルにしてすべての機能を使えますから。ユーザーフレンドリーというだけでなく、ひとつの窓口ですべてのシステムのサポートを提供できるのも強みだと思います。UC+ドキュメントはもともと建設業向けERP、PROCES.Sとの連携を念頭に開発していますが、ユーザーさまからご好評を戴き、いまは標準でスーパーカクテルシリーズとも連携できるようになっています。連携できるシステムは、今後も拡がっていくんじゃないかな。
―― 新機能や新製品の予定については、ユーザーさまも気になるところだと思います。話せる範囲でお願いできますでしょうか。
O UC+ドキュメントの新機能で電子契約を扱いたいなと。PDFの契約書をアップロードしてシステム上で押印、自動で取引先にメール送信して承認まで得られるというもので、2023年夏にはリリース予定です。あとは、電帳法上管理が必要でない書類、例えばCADの図面データなども扱えるようにする構想もあります
UC+は、今が100%完全だとは思っていません。ユーザーさまの声をもとに、今後も改善を続けていきます。それも、数週間といった短いスパンで。作って終わりじゃないのは、開発の立場として大変ですが、同時にそれがUC+の強みだと思っています。
本稿では、開発チームのお二方をお迎えして、UC+シリーズ開発の裏側について語ってもらいました。
ITSの開発チームは、スキルや適性による厳しい選抜は当然として、なにより本人の“熱意”によって集まったエキスパート集団です。大変なこともありますが、好きだからこそ楽しみながら、日夜、よりよいサービスづくりに努めています。
業種や職種は違えども、ITSのモノづくりへの熱意が、ユーザーさまに少しでも伝われば幸いです。
FAQ
よくある質問
- Q UC+シリーズで採用されている アジャイル開発 とはどんな開発手法ですか?
- A 「機敏な、すばやい」といった意味を持つAgileの名が示すとおり、アジャイル開発は迅速な価値提供に重きを置いたソフトウェアの開発手法です。全体の機能設計・計画を決定して開発を進める従来のウォーターフォール開発に対して、計画・設計・実装・テストを短いスパンでくり返し、開発期間を短縮します。細かなアップデートが必要となるクラウドサービスとは相性抜群、きわめて現代的な開発手法といえるでしょう。
- Q クラウドシステムの導入は、補助金の審査で有利と聞きました。本当でしょうか?
- A 経済産業省が主催するIT導入補助金は、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際、負担額の補助を受けられるたいへんお得な制度です。ただ、支給には審査があり、すべての事業者が利用できるわけではありません。審査の傾向を見越した内容で申請する必要があります。経産省は企業の生産性を高めるうえでクラウド環境の構築を重要視しており、クラウドシステムを導入する事業者には審査について加点措置が設けられています。補助対象ソフトウェアに選出されているUC+製品は、審査の対策としてもお役立ていただけます。
※UC+ドキュメント・UC+ファイルシェアは2023年の補助対象ソフトウェアに選出されています。